オイシックスへ転職を考えている方へ。Webマーケターが決算書から戦略やキャリアを考えてみた

  • オイシックスの業績を知りたい
  • オイシックスの今後の戦略を知りたい
  • オイシックスに転職を検討している

このような方に向けて記事を書きます。

この記事を読めば、オイシックスの決算書を読み解き、業績や戦略を抽出して、今後の方向性をイメージができます。

結論として、オイシックスの食材宅配サービスは業績好調で売上伸びています。日本において共働き家庭の増加や、巣ごもり需要の増加に伴う事業成長、会社をいくつか買収したのが業績アップの要因です。

業績だけ見ると伸びている会社ですし、今後も食材宅配サービスの市場拡大は見込めるので、転職先としてはオススメと言えるでしょう。

ただ社風や人間関係等に関しては実際に従業員に話を聞いてみるなり、openworkなどの転職口コミサイトを見てみるなりして、自分に合うのか見定めながら、不明点や懸念点を解消していきましょう。

オイシックスのサービスについて

オイシックスは、正式名称オイシックス・ラ・大地となっています。食材宅配サービスの事業を主な事業ドメインとした会社です。

サービスとしては大きく分けて3つ。

  • オイシックス
  • ラディッシュボーや
  • 大地を守る会

です。

オイシックスに関しては、kitオイシックスや、ちゃんとオイシックスといった食材宅配サービス、ミールキット事業を中心としています。大地を守る会に関しては50代以上のシニアを見せたターゲットに、新鮮なお野菜をお届けサービスに特化してやっています。

らでぃっしゅぼーやは、新鮮な野菜や食材、旬な食料をネットスーパーとして販売しているサービスです。

オイシックスの業績について

オイシックスの売り上げは、近年目覚ましい伸び率で拡大しています。

2016年に200億の売り上げから、2019年には710億まで上がっています。3.5倍ですね。すごいです。ちなみにオイシックス単体で2019年で350億円です。

実質本業の利益の数値を示す営業利益は、24億円が2019年の実績となっています。自己資本比率でいうと50%を超えており、かなり手持ちの財務状況は良いように見受けられます。現金は76億円。資産としては260億円です。

なぜオイシックスの売り上げは拡大しているのか?

食材宅配サービスの会社を吸収合併して、売上規模を拡大しているところに1番の戦略としての特徴があるといえます。

またkitオイシックスというミールキットのサービスの販売をフックに、新規獲得を積極的に行っています。会員は20万人から2019年で24万人に増えています。2020年は巣篭もりさらに増えていることでしょう。

ボクも、巣篭もりが要因ではないんですが、共働きをしているので妻の時間を作るために、自分でオイシックスに契約しました。そして毎日、朝に夕食を作るようになりました。

ボクがオイシックスを使ってみて、めちゃくちゃいいですね。美味しいし、料理の勉強になるし買い物行かなくていいので。最高です。ちなみにボクはkitオイシックスよりも、決算書に記載のない、ちゃんとオイシックスの方が好きです。食材を送られてきて、自分で切ったり味付けをしたりするまさに「ちゃんと」料理する食材サービスですね。自分で切ったり味付けまで作る方が楽しいですね。ミールキットだと、ある程度野菜が切られていたり味付けが既にされていたりして、結局インスタントと変わらない感じがするので。

オイシックスの従業員や社風、給料について

オイシックスの有価証券報告書においては、社員の年収は553万円となっています。年収が飛び抜けて高いわけでは無いんですが、一般的な数値でいうと中の上というか、少し高い方かなと思います。セプテーニが600万円くらいでしたね。

社員としては800人前後です。なので大企業ですね。中小企業基本法では、300人以上は大企業なので。

経験上100人ぐらいの中小企業であれば、役員との距離も近くて風通しが良い感じではあります。ただ、800人になってくると結構知らない人も出てきて、上層部との距離もそれなりにあるのではないかと推測します。まあ勢いのある会社はチャレンジができて、雰囲気もいいことが多いですよ。ただ、労働環境は気になりますね。

キャッシュフロー

営業キャッシュフローは10億円プラス、投資キャッシュフローで17億円のマイナス、財務キャッシュフローで2.5億です。

投資キャッシュフローにおいてはは、横浜のキッチン設備、販管システム改修、他定常的に必要となる投資活動の一環に投資しています。インターネットを使った販売が中心になってくるので、この業務システム周りにもしっかり投資をしている印象です。

なので転職においては、システムエンジニアだったりWEBエンジニアは、継続的に募集がかかることが予測されます。

企業が捉えている課題

企業が抱える、取り組んでいる課題としては、2020年時点では3つあります。

具体的な内容としては、定期顧客数の増加、ニーズ需要拡大による物流キャパシティの増強、新しい食におけるニーズを捉えサービスを提案していく、ということです。

食材宅配サービスなので、いかに毎月毎週購入をし続けてもらうか、定期契約に力を入れていくか、という記載があります。

またニーズが拡大したときの、物流の取り扱い量だったり、準備するものをなど方が課題がありそうです。人の食に対するニーズは日々変わるので、その食のニーズをいかに捉えるかは、日々研究活動を行っているようです。

事業におけるリスク

事業面のリスクとしては、新鮮な食材模倣を届けることを売りにしているので、手頃にネットスーパーなどで安価に良い食材を届けられるようになってくる世の中になると、厳しい戦いになってくると予想されます。

それから食事付き宅配サービス自体も、いろんなサービスが出てきているので、今後競合が増えてくると、競争激化が予測されます。また、天候に関しても問題があった場合は仕入れが難しくなり事業リスクとしてはありますね。

この辺は有価証券報告書に書いてあったことですが、投資や転職の前に、企業が抱えるリスクはある程度把握はしておいたほうがいいので、確認しておいたほうがいい項目と思います。所感としては、まぁそうだな、という感じです。天候とかはオイシックスに限ったことではないですし、競合が多いのはどの業界もそうなので、まぁ当たり前のことが書かれている感じかなとは思いました。ただ、その危機度合いにおいてはさほど深刻ではないのかなと思っています。

非連続的な成長

米国で、ビーガンに特化したミールキット の販売も始めています。

肉、魚、卵やチーズなど動物から取れるものを口にしない人のことですね。海外事業へのアプローチも行っており、未来への活動も実施していますね。

非連続を目指した成長、というのがいいですね。ただ収益が高まるところだけではなく、チャレンジしないと企業は成長しないので、チャレンジングな分野に着手しているのは良い印象を持ちました。

募集職種

オイシックスの募集職種に関しては、ウェブのエンジニアだったり、システムエンジニアが多くいる事です。システム上をメインにやっているので、物流周りだったり、オフライン上での対応ももちろんニーズとしてはあると思います。

なのでITエンジニア系でサービス工場の製造ラインを見る担当などが求人としては継続的にありそうですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

オイシックスに関して、決算書から転職先の企業としているのかどうか、将来の戦略や抱える事業リスクについてお伝えしました。結論として、市場規模の方拡大が継続して見込め、勢いのある会社でありかなりキャリアとしては面白い会社になるんじゃないかなーと思います。

ただWebマーケティング担当でいうと、比較的ハードルが高いんじゃないかなと思います。

デザイナーやエンジニアに関しては人手が足りない事は大いに想定されます。しかしマーケターにおいては、ある程度業務範囲は決まっており、マーケティングに携わる人数が多ければ売り上げは上がると言うわけではないので、何人も追加募集を継続してやることはないでしょう。ただ調査するとあるかもしれないので、Webマーケティングをやりたいと言う人は、継続して募集案件をみておくのは良いかもしれません。

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