- 戦略についてイメージがわかない
- 戦略と戦術について知りたい
このような方に向けて記事を書きます。この記事を読めば、戦略とは何か、戦略立案はどうやっていくのか、について理解ができます。
いまいちイメージがわかないと思うので、具体的なイメージを伝えます。
戦略とは何か?
戦略とは、限られた資源を何に割くか、を考えることです。
つまり、資源の再分配のことです。
Wikipediaによると、戦略は目的達成のために、長期的な視野と複合思考で力や資源を総合的に運用する技術のことを言います。何をするにしても、人の数には限りがあり、時間にも限りがあり、お金にも限りがありますよね。
その中で最大の効果を出すためには、戦い方を絞り、ある意味楽して進める必要があります。短期的な取り組みよりも、長期的に考えて複合的に力や資源を運用する事ですね。
ですから戦略とは戦い方をある意味楽して資源の分配をしていくということです。
戦略立案の流れ
戦略立案は、下記流れで進めていきます。
目的 − 戦略 − 戦術
です。
例えば一時期不調だったUSJ。
戦略により大きな成果を上げています。
USJの、目的・戦略・戦術のセットは下記となります。
目的:1000万人レベルの年間集客の達成
戦略:小さな子供連れファミリーを獲得する
戦術:新ファミリーエリア「ユニバーサルワンダーランド」の建設
実際、USJに関しては、目的の達成のために、戦略としてはいろいろあったそうです。ですが「何をすることで、最も目標の達成可能性が高いか」を考えた結果、
小さな子供連れファミリーを獲得する
を選びました。
これを戦術に落としたのが、ユニバーサルワンダーランドの建設です。全ての家族連れや、シニア層へのアプローチを捨て、小さな子供連れに資源を投下したということですね。
戦略立案における、コンサル職であるボクの失敗体験
ボクの失敗経験をお伝えします。
コンサルのコンペ準備での話です。ある不動産案件の年間プロモーションの提案を考えているときでした。
まさに私は「どうやるか」を中心に考えていました。
いわゆる「戦術」ですね。
広告を打ち、資料請求を増やして申し込みをする形です。
なので、
・メールを使って会員を増やそう
・メールで資料請求を強化しよう
・広告は、やるものなんで考えよう。
・アフィリエイトはとりあえずA8あたりで実施
・リスティングに関して指名・非指名をしっかり回す。
・リターゲティングは、記事LPを中心にコンテンツフックで回す。
このような提案を考えていました。
しかし指摘を受けたこととしては「施策の羅列」になっています。
つまり、よくある戦略なき戦術の提案になっているんです。
結果として、やることが施策に落ちるのはそうなんです。
戦略だけでなく、実行に落ちないと、進まないですからね。
しかしその施策の形になる前段の軸が大事です。背景・目的です。
軸がなく、ストーリーがない。
ではどう戦略を立てたかというと、調査を実施してターゲットを絞り、具体的なターゲット像を設定しました。ターゲット像を想像した後、一貫したクリエイティブ戦略により、結果としてCVRが高まりプロモーションに成功しました。
結局、答えは自分の中にしかありません。
3C分析で考えると整理しやすいですね。
●競合はどうなのか
●ユーザの状況はどうなのか
●自社の強みを活かせきれているのか
競合環境が空いているスペースに対して、ユーザーを理解した上で、自社の強みを活かした根拠のある軸を持って、資源を集中させることができるか?といったような1本の軸を作って伝えるべきです。
特に決裁者は、こういった競合環境や、市場環境など、高いレイヤーのレベルを欲しています。戦略に答えはなく、結局の所仮説です。戦略が間違っていれば、修正していく必要もあります。とにかく、軸を持ってやっていくことが必要という事ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
戦略のイメージがついたでしょうか。戦略を立案して実行していく流れには、目的があり、戦略があり、戦術があります。戦略は、ある意味やらないことを決めることでもあります。限られたリソースを基に、戦略を練って最善の策を考えていくようにしましょう。