- マーケティング戦略がわからない
- 競合環境をみると、経営資源が少ない状況にある
- 中小企業でどのように戦えばいいかわからない
このような方に向けて記事を書きます。この記事を読めば中小企業でどのように戦っていけばいいのかについてイメージができます。
なぜ戦略が必要なのか
そもそもどうして、戦略が必要なのでしょうか?
戦略のない施策を実施していると、工数かかった割に、結果につながらなかった・・・というような結末になるケースがあります。
ですから、どこの領域でどのように自社の強みを活かし、市場環境を考慮しながら消費者に受け入れられる、勝てる方法を考えていく必要があります。
ニッチャーの戦略
戦略論で有名なマイケル・ポーターは、経営資源の多い少ないと高い低いで、4つの枠組みを唱えています。その中で、経営資源が少なく質が高い部分を、ニッチャーと読んでいます。
ここでは大手がフォローしきれない、手が届かない部分に対して重点的に経営資源を注ぎ込みアプローチをして、小さな市場で独占する戦い方です。
経営資源がない場合は、より消費者と緻密なコミュニケーションをする接近戦や、エリアを絞るなど、資源を狭い部分に集中して差別化を図り商機を見出していく必要があります。
ニッチャーの戦略として成功している例を紹介します。
ニッチャー戦略 成功事例:富士重工業のスバル
例えば、富士重工業です。車のブランドとしてはスバルを持っています。スバルはニッチャーとして徹底した差別化戦略を取っています。経営報告にも、価格競争には巻き込まれない戦い方をする、と明言しています。
具体的には、スバルは安全性を高める機能や、自動運転系の技術、社内の快適さに特徴を持っています。
また、道が凍結しているような悪環境の道でもしっかり走れる4輪駆動自動車のイメージをを確立しています。アメリカでは人気です。
雪が降っていて足元の凍結しやすい路地の場合でも走りやすいイメージを顧客支持されています。スバルがモデルチェンジをすると、顧客は真っ先買い換えるといった動きもするくらいのファンもいるそうです。
ニッチャー戦略成功事例:北海道のコンビニ セイコーマート
北海道のセイコーマートは、コンビニとして地元密着型で店舗を展開しています。北海道の市町村の地域の90%に出店している北海道では消費者に支持されている企業です。
エリアを絞って徹底的に地域密着でうまくいっている企業ですね。全国的に見るとニッチャーといえるでしょう。
北海道の地元の企業と密接に関わっており、流通も充実しています。
・プライベートブランドが多く、北海道独自の商品がある
・商品単価はリーズナブル
・コンビニ弁当や食品は、店内で調理をし新鮮に味付けをしている
上記のような特徴があり、北海道の店舗ではかなりのシェアを誇っています。セブンイレブンがなかなか太刀打ちできない状況にあるといいます。
コストを抑えられる理由は、専門業者が少ない状況から、自社で物流センターを立てて、製造・開発・流通から一気通貫で自社で出来るようにして、コストを抑える戦略をとったと言います。
まさに、北海道というエリアに絞り経営資源を投下して、独自商品かつ独自の流通戦略で顧客を味方につけ支持される見事な戦略ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ニッチャーの戦略といってもかなり幅広いので、具体的にイメージがわくように例えばの話をまとめました。
実際に自社が戦略を考えていくにあたって、参考になれば幸いです。